主宰者ブログ
フラと関係ないお話
先日ポーマイメリアのレッスンで、美味しい物を想像しました。
その流れの会話で、生徒さんに質問されたことがあったのですが、「それを語らせたら長くなります。」と、つれない回答をしました。
その後、回答どうしようと考えておりましたが、こちらのブログを使うことにしました。
今回、フラとは全く関係ないご飯のお話です。
本日のテーマ「発芽玄米」
質問者様とご興味あるかたはお読みください。
【玄米】
お米は、ぬか層と胚芽に、様々なビタミン・ミネラル・食物繊維・ギャバ・ポリフェノール、抗酸化作用を持つフィチン酸など、40種類以上の栄養素が含まれています。
栄養バランスに優れた玄米は、良い体を作り、情緒を安定させる健康食です。
【玄米を美味しくする】
その方法が発芽玄米です。
固くて消化吸収が悪いという欠点も解決。
発芽させるとギャバが増えるという利点もあります。
ギャバ(アミノ酸の一種)とは、体内にある抑制系の神経伝達物質で、自律神経の乱れを整え情緒が安定し、脳細胞の活性も期待できると言われています。
ただ、発芽させるのは手間がかかります。
玄米食は「健康オタクのこだわりの世界」であること、先に申し上げておきます。
【発芽玄米の作り方】
1 玄米を購入(できれば無農薬)
発芽しない玄米があり、それはお米の乾燥工程によります。
高温乾燥されたお米は、胚芽が生きていません。
自然栽培米は、天日干しか低温乾燥されているので、発芽します。
少々高価ですが、丸ごと食す玄米は、無農薬が安心です。
2 洗って、水に浸します
24時間(夏場はもっと短い)
水を吸収して、膨らんできます。
タッパーに入れています。
空気が必要なので、蓋に穴をあけました。
3 お水を交換 ←ここが手間
乳酸発酵が始まると、泡が出て濁ってきます。
軽くゆすぎながら、水を入れ換えます。
水交換の頻度は、
夕食前に浸水開始の場合 ①寝る前 ②朝 ③昼間、翌日夕方炊飯。
夏は昼間に2回です。
(夏、昼間に交換できない日は、冷蔵庫に入れて発芽ストップ。)
4 発芽確認
へこんでいる胚芽部分が膨らみ始めたらOK。
すぐ炊かない時は、冷蔵庫で保管。
↓これは発芽させ過ぎ。可愛いですけど。
※後日追記
「芽が伸びた玄米を食べてもいいのですか?」とご質問がありましたので、追記します。
食べても害はありませんが、玄米が最も栄養価が高くて一番美味しいのが、発芽が始まった時です。
芽が皮を破るのを助けるために外皮は柔らかくなり、でんぷんが分解され甘味が増して、アミノ酸(旨味成分)も増えます。
新芽が生長を始めると、芽が栄養を消費してしまうため、栄養価が一気に下がります。
玄米の最高の瞬間に、自然塩を入れて炊くと、本当に美味しい玄米となります。
5 洗う
炊飯器に移し普通に洗い、お水を入れます。
<お水の量>
お米によって、微妙に違います。
最初は炊飯器の玄米目盛りに従って、それを基準に次から微調整します。
6 お塩を投入
自然塩を入れる(3合で5g程度)
ミネラルを入れることで、玄米のカリウムが中和され、独特のぬかの臭みが消えます。
※注意
精製塩を入れても意味はありません。
(精製塩:イオン膜法でミネラル分を取り除かれた塩化ナトリウム)
ちなみに、好きなお塩は「海の精」です。
理由
①ミネラルバランス
②製造工程
③便利(用途別形状がある。お店で購入できる)
あらしお(しっとり)は、イオンにあります。
やきしお(さらさら)は、百貨店、良い系スーパー(成城石井等)、健康食品店にあります。
7 炊飯
玄米モードで炊きます。
とても美味しいです。
【市販の発芽玄米】
流通のために発芽後に再度乾燥させているので、せっかくなら手作りで活きいいものを。
【+アルファ】
炊く時に「あずき」を一緒に入れます(1合に大さじ1)
数分煮てから入れてます。
【余談】
昔、「仁」というドラマを見ました。
江戸時代にタイムスリップした脳外科医が、江戸の町で大活躍。
外科面、内科面、次から次へと神業的に治します。
ある回で、病気が蔓延した江戸の人々を、これまた見事な考案で一気に治療しました。
治療薬は、アンドーナツ。
使用材料は、玄米とあずきと黒砂糖。
江戸時代の日常の食事は、白米中心でおかずが極端に少なかった模様。
栄養の偏りが病気の蔓延の原因で、「玄米+あずき」が治療薬となり、江戸の町を救ったというお話でした。
【まとめ】
発芽玄米を始めたのは、子供が小学生の頃でした。
日々忙しくなるばかりで時間が読めず、日々の玄米育てがストレスになり、断念しました。
外食先で「白いご飯だ!」「白いね~お兄ちゃん!」と喜ぶ我が子が不憫だったあの頃。
ごはんは喜んで食べるのが一番ですね。
おうち時間が増えた1年程前、久しぶりに再開した発芽玄米。
子育ても終了した今、お水交換すら趣味と化し、日々楽しんで愛でています。
みんな揃って一気に発芽する姿が、生徒に重なります。
可愛いです。
農家の方が手間暇かけて大切に育てた自然栽培米が届くと、バトンタッチされた気持ちになります。
次は私の番。
大切に発芽させ、様々な酵素が活発に働き始めた玄米を、新鮮なうちに炊き上げて美味しく頂く。
活力いっぱいの生きているお米を見ていると、一粒も残せません。
発芽玄米食の醍醐味は、自然の恵みへの感謝と植物パワーの享受にあると思います。
以上。質問の回答になります。
玄米を安全に美味しく食べられるように、お話しさせていただきました。
が!
水交換の手間がストレスになったら本末転倒です。
進化した白米があります。
おかずなしの江戸時代じゃないんですから、バランスの良いおかずを心掛けていれば、医食同源は為されていると思います。
ご飯はご家族全員に関わってくることですし、食事は喜んで食べるのが一番の栄養だと思います。
<夏休みの自由研究>
どこまでいくのか。
きゃーこわい~
これより先は、R指定50