フラの豆知識

 / 投稿者:池田悦子

ALOHA ② アロハの定義

1820年頃   江戸時代の頃、 
アメリカから訪れた宣教師たちが、聖書の言葉を伝えるためにハワイ語を習得しました。
そして、読み書きのなかったハワイ語をアルファベット表記し、ハワイ語は文字になりました。


1960年後半   昭和40年代頃、
ハワイアン文学者 ピラヒ・パキ女史が、ALOHAの5文字それぞれにハワイアンとしての大切な心を示しました。

Akahai  上品、慎ましやか
Lokahi  調和、共生
'Olu'olu 優しさ、しなやかさ
Ha'aha'a 謙虚、低さ
Ahonui 忍耐、我慢

古代ハワイアンの生命への感謝の口語 ALOHAが、現代ハワイアンによって「ALOHAの精神」として定義されたのです。


またピラヒ・パキ女史は、5単語の意味を深めたアロハ・チャントを作詞しました。

アロハ・チャント(Oli Aloha)
   Akahai e na Hawai'i 
(上品、慎ましやか、ハワイのため)
   Lokahi a kulike
(調和、同じく)
   'Olu'olu ka mana'o
(優しさ、思い)
   Ha'aha'a kou kulana
(謙虚、あなたの立場)
   Ahonui a lanakila
(忍耐、打ち勝つ)

自分なりの意訳をしてみます。

ハワイを愛する人は慎ましく上品でありましょう
人と自然と深く調和しましょう
優しさと思いやりの心と共に明るく生きましょう
どんな立場でも謙虚さを忘れずに
忍耐を乗り越えた先に新しい道が待っています

皆様もそれぞれご自由に意訳してみて下さい。
それが一番自分の心に響くアロハチャントになると思います。

チャント(chant)とは、詠唱・神への祈りです。

ちなみに
オリ(oli)は、踊りの付かないチャント、人と自然の会話にも用いられます。
メレ(mele)は、踊りの付くチャント、歌のことです。


5つの意味を持つALOHAを、一言で表すならば「広い心
そしてALOHAの示す生き方は「無償の愛」だと私は受け止めます。

以前、法事の席でお坊さんが「苦しみや悲しみのない人などいません。乗り越えた先に幸せがあります。」とおっしゃっていました。
誰もが抱える苦悩。
一時的に解決しても、生きていく上で終わりはありません。
仏教の教えは、苦悩は根源から根絶して幸せになって!ということなのでしょうか。

ALOHAは、私達それぞれの苦悩を、安らぎに導いてくれる生き方なのかもしれません。
ALOHAな生き方を目指して、とりあえず、笑ってましょうかね。