フラの豆知識
オハナ ‘ohana
ʻOhana means family, and family means nobody gets left behind or forgotten.
(オハナとは家族。家族とは置き去りにされたり、忘れ去られたりしない存在)
オハナの発祥は、古代ハワイです。
古代ハワイアンは、血族で集落を形成していました。
集落の広い敷地内には、各家族の家があり、その他に作業場や男女別の食事場、祈りの場所や食物の貯蔵所、カヌー置き場まで様々な共同スペースがありました。
血縁でつながる一族の絆は強固で、いとこは兄弟同然、甥姪は我が子同然。
畑作りも食事も子育ても、生活の全てを協力し合っていました。
その集落を治めていたのは、複数の高齢者(クプナ)
おじいちゃんおばあちゃん兄弟姉妹です。
孫が誕生すると、祖父母が預かり育てる慣習(ハナイ)もありました。
クプナの地位は高く、規則作りや集落内の揉め事の解決など、重要な役割を担っていました。
クプナを長とする一族の生活共同体が、元祖オハナです。
元祖オハナは 「血族」が絶対条件ですが、現代版オハナは血縁に限りません。
家族のように大切な存在、信頼し合う仲間、心の絆がある集団など、もっと広い意味で捉えられています。
ハワイ独自の概念、オハナ。
愛し合い、支え合い、わかち合う。
古代オハナの生活こそが、現代ハワイにも続くアロハの精神の基盤かもしれません。
ハワイのフラに魅力を感じ、縁あって共にフラを楽しむ私達。
アロハを踊る者同士、愛し合い、支え合い、わかち合い、優しく暖かいポーマイオハナを築いていきましょう。
家族以外に大切なオハナがあると、心に余裕を得られるのではないでしょうか。
日々自分に起きる大小様々な問題の解決にも役立つような気がします。
ハワイには、伝統的な問題解決方法があります。
古代ハワイのクプナ達からの貴重な教えです。
これは、次回の豆知識にします。
カウアイ島のワイメア渓谷と同名の場所が、オアフ島にあります。
ワイキキから1時間半ほどのところにあるその地に、古代の史跡があります。
これは、男性の食事処 ハレ・マウ
古代ハワイは、男女別食事、女性立入禁止の神殿など、王族統治の規律の世界だったようです。
オアフ島のワイメア渓谷には、自然と一体化した広大な公園があり、豊かな水の遊歩道を歩くと、
貴重な集落跡や、古代の神殿、見たこともない自然の造形や
ハワイ固有の花や、可愛い鳥に出会えます。