フラの豆知識
/ 投稿者:池田悦子
hānai(ハーナイ)とは?
hānaiについて
ハワイには、先住民から受け継がれてきたハナイという伝統的な慣習があります。
祖父母や親戚の場合もありますが、血縁に関係なく子供を預かり数年を共に過ごします。
家族同等に大切な存在のハナイは、実親との関係を継続することもあり、柔軟な親子関係です。
日本の養子縁組制度とはニュアンスが違うようですね。
hānaiの目的は?
1 知識の伝承
身分の高い家庭で知識や教養を学ぶ
アリイ(王族)の子供達は、身分の高い家のハナイとなる慣習がありました。
リリウオカラニも、2歳の時にカメハメハ1世の孫のハナイとなり、ロイヤルスクールで英語や音楽などを学びました。
2 フラの継承
伝統文化を継承する担い手としてフラを学ぶ
祖母のハナイとなり、フラだけでなく、生活の中でハワイ語、レイメイキングや楽器の作り方等を学びます。
クムフラの祖母からウニキ(フラの免許皆伝)を受ける場合もあります。
3 助け合いの心
恵まれない環境の子供を親に代わり育てる
ハナイとして慈しみ世話をし育てます。
ハワイアンのアロハの精神に基づく、ハワイ特有の養子制度の慣習です。
男兄弟だけだと思っていた人に妹がいた?!祖母が3人?!
家族形態の違いに、日本人は戸惑ってしまいそうです。
ママとハナイママ。ハナイシスター、ハナイアンクル。
自分を深く愛してくれる人がたくさんいるなんて、理屈抜きに素敵です!
フラの仲間をフラシス(フラシスター)と言います。
そんじょそこらの親戚よりも、親戚感が強そうです。