フラの豆知識
ハワイの人の名前
今年、2019年のミスアロハのアウアナの曲名は、 ♪ アカヒクレアナアカピコ
かみます。
きっと「カピコ」と略し、「パピコ」と間違えてしまいそうなこの曲名は、人の名前です。
どなたかと申しますと、♪ ワイピオパエアエアの主人公、ウミアリロアのお母様です。
以前豆知識で、ハワイ島の王様ウミアリロアの誕生のお話をしました。
この曲は、パパ・リロア王と、平民ママの秘めたラブストーリーを描いた歌です。
それにしてもママのお名前、なんて長いんでしょう。
アカヒクレアナアカピコ
小分けしてみますと
アカヒ (ひとつ、初の、唯一)
クレアナ (責任、指名)
ア (~の)
カ ピコ (おへそ、血縁の人)
彼女の父の名は、クレアナアカピコ。
なるほど!の命名です。
ウミアリロアも、「リロアの息子」という意味の名でしたね。
ハワイの人の名前
昔、ハワイの人の命名は、自分の存在を語る役目を持っていました。
血筋、系図、出生地、環境、先祖の職業、出生時の出来事、など。
家系で同じ名前を代々受け継ぐのは、マナ(力)が強まると考えられていました。
ですので、偉人の名を勝手にもらったりなど、血族に無関係な命名をすることは絶対になかったそうです。
リリウ オ カラニ
ちなみに、アロハオエを遺したハワイ王朝最後の女王、リリウ オ カラニの出世時の名前は、
リリウ・ロロク・ワラニア・ヴェヴェヒ・カマカエハ ちゃん
この長い名前は、リリウ誕生時に起きていた出来事を表しています。
その出来事とは、なんと、叔母さんの眼病
リリウの名は、カメハメハ大王の娘・高貴な大叔母キーナウの眼病を伝える役目を担っていました。
リリウ(ひりひり痛む)
ロロク(疼く)
ワラニア(燃えるような痛み)
ヴェヴェヒ(認める)
カマカエハ (痛む目)
うひょ~~~!
おばちゃんの眼の病気の症状が名前とは、キラキラネームどころではありません。
後のリリウ オ カラニ は、王位継承後の名で、意味は「王であるリリウ」です。
アカヒクレアナアカピコ
フランクヒューエット作。
「Ulu kau」に収録されています。
ホクバージョンが、こちらで聴けます。
二人は出会い、恋をし、子供も授かりました。
しかし、王と平民の恋。
王はワイピオに戻り、彼女は元の生活に。
彼女はワイピオの谷を見ながら、王を愛し続けます。
♪ O luna O lao O uka O Kai, O Ku'u nui kino
空も大地も山も海も、私の全ても あなたのもの